離乳期

 離乳は、生後3〜4週間ぐらいから自然に始まります。子犬は母親の堅いドッグフードを争って食べようとしますが、食べ慣れてないものを上手に食べるには少しの慣れが必要です。
 通常は、少し柔らかい幼犬用ドッグフードないし犬用のミルクでやわらかくした幼犬用ドッグフードで徐々に慣らしていきます。やはり、最初は吸うことから始めます。液体ばかりを吸い込んでしまいますが、そうこうする内に上手に固形物を口の中に運ぶことを覚えます。しかし、彼らは依然母乳を吸おうとします。

乳歯が生えそろうにしたがい、母親は母乳を吸わせなくなります。母乳から固形食への転換期です。このころから徐々に個性が育ち始め、兄弟間の上下関係ができてきます。大変重要なことは、このころから少しづつ人間の存在も教えていかなくてはなりません。このまま兄弟だけでこの時期を過ごしてしまうと、人間に対し警戒心を持つ個体が育つ可能性があり、成長してからではこの性格を矯正することは大変困難です。

 通常離乳は、そんなに難しいことではなく、ごく自然に行うことができるものです。しかしポイントは、決して牛乳や人間の食べるものを離乳食には使わないことです。
 離乳食には、幼犬用の缶詰か、柔らかくした幼犬用のドッグフードを使ってください。もし犬用のミルクをきらしている場合は、牛乳よりも水の方がいいです。この時期から、人間の食べるものと、犬の食べるののは明確に区別する習慣を人間も犬も身につけるようにしましょう。

この時期の子犬は、大変かわいらしいものです。しかし余りかわいいからと言って、ぬいぐるみのように扱うことは避けてください。スキンシップは、これから人間と生活をしていく上で必要なことですが、あくまでも適度が重要です。眠い時に眠ることができないのは最もよくないストレスです。
   
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