老猫期

猫は5〜8年ぐらいを過ぎると、徐々に老化を迎えます。それと共に必要とするカロリーが減ってきます。成猫と同じキャットフードを食べさせていると、いろいろな問題が出てくる可能性があります。この時期より以降は、老猫用のキャットフードを選ぶようにしましょう。


10年を超えると、体のいろいろな機能が弱ってきます。心臓、肝臓、腎臓などを始めとして、食物を消化吸収する力も弱ってきます。この時期にあまり高カロリーのものを食べさせ続けると慢性の病気がでてきます。食事が原因と考えられる慢性の病気は、われわれの診療の中でも数多く見られます。この子はこれが好きだとか、この子はこれしか食べないとかの言葉をよく耳にします。しかしそうさせてしまったのは、多分飼い主です。大切なことは、何もしないことです。適切な食事さえおいて置いておけばいいだけです


だんだんと、運動能力も衰えてきます。この時期になってもまだ肥満傾向にある猫は、突然死や椎間板ヘルニアなどの大変悲惨な病気が控えています。今からでも遅くはありません。

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